そんな事があってから数週間が経った。
それからはなにもなくいつも通りに過ごしていた。
何かが変わったというと、私の気持ちだけ。
ある日の日曜、私は買い物をしに外に出かけていた。すると、
『あ、あなたさん?』
そこに居たのは、先生だった。
「あ、先生!偶然ですね♪」
私はその偶然がとても嬉しかった。
そして、私たちは少しカフェでお話をすることにした。
私はキャラメルマキアート、先生は、あれコーヒーじゃないんだ笑
「先生、コーヒー飲めないんですか?」
『あ、う、うん、俺、コーヒー飲まれへんのや、、』
「可愛いところあるんですね♪」
『う、うるさい///』
照れてる先生もとっても可愛かった。
ダメだ、先生の事がどんどん好きになってる。
そんな楽しい時間はあっという間だった。
先生と分かれてからずっと先生の事を考えてる自分がいた。
そんな素敵な日も終わり、次の日。
教室に行ったらザワザワしていた。
《おい、あなた!!お前、ヤバくないか?》
「大毅?え?なにが?」
《ちょっと見てみ、黒板…、》
と大毅に連れていかれ、
とんでもない光景を目にした。
「なにこれ…、、」
そこには、錦戸先生と一緒に歩いてるところを撮った写真がばら撒かれていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。