第11話

誘い。
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2017/12/16 11:49
『あなたさんか?』

「え、せ、先生?」

そう、私達は出会ってしまった。

「お久しぶりです!!」

私はあの時とは変わらないそんなドキドキをしていた。

『あーよかった、人違いやったらどうしようかと思った汗』

「先生は、、あ、先生じゃないのか、」

『俺は、今、塾の先生してるで?だから一応先生であってるよ♪』

「そーだったんですね!あ、あの時はすみませんでした、」

『俺の方こそごめんな、てか遅くなったわ謝るの…、、』

「こちらこそ、遅くなりました。」

『今から時間あるか?今は大丈夫やろ?一緒にいても…。』

「あ、えっと、、」

《おーーい!あなた!》

向こうから大毅が走ってきた。

『そーゆーことか、付き合ってるのか?』

「いや、ってわけでもないんですけど、」

『だったらまだ俺にもチャンスあるな♪』

「え?」

『これ、俺の連絡先、ほな、またなあなた♪』

ギリギリ大毅に会わなかった。

《あなた?どうかしたか?あ、楽しない?大丈夫?》

『大丈夫大丈夫、めっちゃ楽しい!!』

そして、夜になり、辺りはイルミネーションで飾られていた。

すると、大毅は突然、
《なぁ、あなた、お前クリスマスって空いてるか?》

びっくりした。

『え?、い、一応空いてるけど…』

《その日、俺と一緒にご飯行かへん?》

『今のところ大丈夫だけど、、』

それは、大毅からのクリスマスデートの誘いだった。

私はまたドキドキした。
あれ?何で?大毅なのに…、、、

私はここで気づいた。こんなに近くにいて今までなんで、、

そう、私は先生よりも大毅の方が特別な存在になっていた。

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