僕はここの新入生。
きっと君も、新入生かな。
そんな感じで、これからの事なんて、考えないで、
そのまま、各指定された教室へと向かった。
HRが始まった。
朝の会、皆見慣れない人達に囲まれながら、初めて、
この時間を、過ごす。
僕の担任の先生から、転入生の紹介が、された。
なんだろう、なんなんだ、この空気は。
ここまで来るとは、思いもしなかった。
君らは馬鹿なのか。
なんて考えてしまう僕も、とても馬鹿だ。
そう考えていると、僕の唯一の友達が、久々に喋りだした。
君もか。僕もそれだけは、言ってほしいな。
その言葉に少し同様したのか、転校生は何か喋ろうと、
声を発した。
続く。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。