前の話
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僕の街にはとても大きい神社がある
僕はここの神社に奉られている狐が大好きだった
ふと幼い頃の思い出をめくり返す
これは10年くらい前の事僕は当時7歳だった
「お父さん今日は赤塚神社のお祭りだね!」
「あぁ、そうだな。祭り、行こうか。」
「うん!」
お父さんに連れられて赤塚神社に来た。
「わぁ!大きな狐さん!狐さんはなんでここにいる
の?」
「この狐さんはなこの神社の守り神なんだよ」
当時の幼い僕にはこの狐がとても格好よく見えていた。
この日僕は迷子になってしまったんだ
「お父さん!お父さん!どこに居るの?」
僕は泣きながらお父さんを探しまわった
そんな時後ろから『ん?どうしたのそんなに泣いて』後
ろを振り返るとそこには狐の耳と尻尾が生えた人が立っ
ていたんだ
「お兄ちゃんだぁれ?」
『俺はここの神社の守り神のおそ松だよ。君の名前は?』
「僕はチョロ松だよお兄ちゃん狐さんなの?」
『そうだよ。チョロ松はお父さんをさがしてるんだろ?
一緒に探そうな』と言ってくれた。
お父さんはすぐに見つかりお兄ちゃんにお礼を言おうと振り返るとそこにはもういなくて「さっきのお兄ちゃんは?」とお父さんに聞いても「お兄ちゃん?」と不思議がっていた。
後日お兄ちゃんにお礼を言うために一人で神社に立ち寄った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。