あれから数日。
私は幼馴染と出掛ける約束があった。
準備をしていてたまたま窓を見ていたら
優が私の家のポストに何かを入れた。
「なに……」
急いでポストの中を見ると、手紙が入っていたのだ。
中を見てみる。
「手紙ありがとう! 今までほんとに楽しかった。好きでいてくれてありがとう! ブスなんかじゃないよ!
俺なんかのこと好きでいてくれてありがとう!
嬉しかったよ。
でも、これから俺よりも全然素敵な人がたくさん出てくるし、たくさん恋すると思う!
長くなってごめんなさい🙏
これからも頑張って。」
(手紙?何?
私はあなたに思いを伝えられなかったよ?
なんで私の気持ちを知ってるの?)
泣きながら私はそう思った。
「優以上の人なんていないよ…」
あとから美紗希に聞いたら、美紗希とやっていた交換日記のあるページをコピーして、最後の日にこっそり渡したらしい。
そして、美紗希のことろにも優から手紙が届いていたらしい。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!