第3話

むかしばなし ①
28
2017/11/30 09:27




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貴方とよく一緒にいるようになったのは
高校二年の春からだった気がする


「え、私だけクラス別?!進路一緒なのに?!」

『あなた〜…一人でも頑張って…』


仲の良かったグループの子
同じ進路の子が3人いたから、一人は同じ子がいてもいいと思ってたのに…


「最悪すぎる…」


暗く思い気持ちのまま教室に入り
誰か知っている人が居ないかと辺りを見渡すけど


(知らない人ばっか…ダーマもマサイいないし…)


机に伏せ寝をしてハァと溜め息をついたとき


「あれ?!」と聞き慣れた声がした


『しぃ?』


しぃと呼ばれたことにすぐに顔をあげると



「マ、マサイ〜…!!」


そこにいたのはマサイだった


『同じクラスか〜!しぃがいるだけで安心感あるわ〜…笑』


「よかった…」


『え?笑』


「知ってる人いてよかったな〜って…」


『あぁ笑 だな、よろしく、しぃ』


今思えば、この出来事が無ければ私達は付き合うことはなかったんだと思う








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