中学生になった、私。3つの小学校の生徒が集まるから、知らない人だらけだった。でも、私は思った。このクラスは絶対楽しくなる。優しい人ばかりだった。
ある日、私が早く登校して1人で教室にいた時、君は私の次に登校してきた。
はじめはたわいもない話をしてたけど、急に
「恋バナしよ」
って言われた。はじめは普通に告白されたことあるー?とかの話やった。
私がこの瞬間君を好きになっていれば…
君の優しさに気づいていれば…
中学2年になってスマホを買ってもらった。もちろん、君ともLINEした。相談とか聞いてもらったり。その時に惚れたんだ。君に。でも、君にはとても大事な彼女がいた。私は極端で調子に乗りやすいタイプだった。だから、流れで
「大好き」
といってしまった。
君は優しいから、
「俺のこと好きになってくれてありがとな」
とか
「俺には彼女おるからごめん。でも、嬉しいよ」
とか
言ってくれた。泣いた。
告白はLINEで、した。
間違ったことだとわかってる。
でも、おさえきれなかったんだ。
もう…辛かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。