蒼太は修行中のカメラマン。
私は...自分で言うのもなんだけど、売れっ子モデル。
「君の姿だけを撮りたいって思ってしまいました...!」
なんて。少し変な告白だったけど、私も蒼太に撮ってほしいし。
私のことも仕事でちゃんと撮ったことないくせに、他のモデルの子撮るなんて。
ああ。改めて思う。私って独占欲の塊だ。
- - - - 翌日- - - -
蒼太。今ごろ私じゃない子と一緒に過ごしてるんだろうな。
もしカメラがその子の写真でいっぱいになったら...
そう思うと涙が溢れた。
寒さのせいかな?心までもが凍っていくような感じ。
無駄に綺麗なイルミネーションもむかつく。
『蒼太...会いたいよ...』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。