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第5話

君のせいで怪我をした。
あ…いた。
12月14日。
クリスマスイブまで残り10日。
病院から帰る道で、橋を渡っている君を見つけた。
あなた

…。

私は無視してやり過ごす。
…。
多分向こうも私が気づかないのだと思ってどっかに行くよね。
そもそも、私が転んで病院に行くのは君のせいで、
だから無視するくらい当たり前だし。
怪我をしたのは、ちょうど昨日、13日だった。





考えてみれば、何度も会うならここら辺に住んでるのかな。
ここら辺は私の中学の学区だし、あの見た目じゃあ同い年くらいだよね。
私はそう考えた。
そして君がこの中学にいると予想してその存在を確かめようとした。
今思えばその勘はすごかった。
私は先生用に作られている生徒達の写真入り名簿から
君を探そうとしたのだ。


残念ながら見つからなかったけど。
写真は白黒でよく見えなかったからしょうがないとは思う。



けど放課後に先生の引き出しをあさってゲットした名簿…
失敗に終わったけど、
帰る時間が遅くなったのはラッキーだった。
近所のおばさん①
あははははは!
あなた

…ぅるさっ。

名簿から君を探すことができなかった私は不機嫌だった。
近所のおばさん❷
そう言えば、………のお家のこと知ってるー?
いくら声が大きくても、距離があったせいで聞きづらかったけど、話の大体の内容は掴めた。
近所のおばさん①
あの悲しーい……?
あそこのお子さん不登校よね。………?
あなた

不登校か。
もしや君のことだったりして。
近所のおばさん❷
あの子男なの?
女なの?
近所のおばさん①
………じゃない?
それより………………!…………。
ぁあ!もどかしい!
近所のおばさん❷
可哀想ねー。
両親が………なんて。
近所のおばさん①
けど………りに………って……みたいよ。
近所のおばさん❷
ほー……?
えーっと、私なりに当てはめてみると、
「あの子男なの?女なの?」
「女じゃない?それよりあの家庭ときたら!交通事故があったでしょう。」
「可哀想ねー。両親がいないなんて。」
「けど虐待受けてたらしいから1人になってせいせいしたみたいよ。」
「ほーんと!?」
かなり無理あるな。
はは。
なんであんなに君のことが気になるんだろ。
やっぱりあの手紙と言葉が原因だよね。
あなた

ギャッ!

“ドシャン
痛っ。
膝から血が…。

よそ見してたから…。
あなた

ばかみたい。

君も、
手紙も、
言葉も、
それに惑わされる私も。
ばかみたい!





なのに橋には君がいる。
また目があった。
私には、君の向こうの飛行機雲しか見えないよ。





謎と怒りが私をコントロールする。
私はそれに従ってしまう。