プリ小説

第33話

一筋の光
───此処は、何処?


真穂は、生温い暗闇の中で目を覚ました。
(…何も見えない…あれ?)
その視界に映る一筋の光があった。
黄金に光を放つそれは、強烈なものだった。
(綺麗…でも何処か、恐ろしい)
その光に近付こうと、不安定な地を歩み、進む。
だが一向に光には近付けない。
(どうして…?)
真穂は力尽き、その場に崩れ掛けた。
と、そんな真穂の身体がふわりと浮いた。
(…これは…)
真穂の身体を支えたのは、可愛らしいエルフだった。
それは何処か、聖夜にも見える。
(聖夜───)
消えてしまったと知らされた。
もう、会えないのか。
(会いたい───)

と。


「───真穂!!」


聖夜の声がした。
自分を呼んだ。
「聖夜…?」
辺りを見渡す。
一筋の光以外何も見えないが、その光の向こうに何かがある。
無性にそう感じた。
(行かなきゃ───)
真穂はエルフの手を借り、夢中で走った。

もう一度、会えるのなら、会いたい。

真穂はその光の中へと飛び込んだ。





聖なる夜。

それは時として、奇跡も、悲劇も起こす。

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

よろしくお願いします