プリ小説

第37話

激怒
「ブラックサンタ…」
真穂は大声を上げたアサヤを見た。
その瞳からは、徒ならぬ殺気が溢れ出ている。
「手を差し伸べる…ねぇ…嘗めてんのか?」
頬の傷に触れ、真穂に向かって激怒した。
「人間は…救いようも無ェ屑だ、塵だ!!」
「な、何す…」
つかつかと宙を歩み、真穂の胸倉を強く掴む。
「やめろ、ブラックサンタ!!」
「うるせェんだよ、クロースが!!」
素早く、聖夜の脇腹目掛け拳銃のトリガーを引く。
「ッ!!」
瞬時に聖夜はそれを避けるも、まだ餓鬼聖夜と融合した身体に慣れないのか、動きが鈍った。
銃弾は聖夜の脇腹を掠めた。
一筋の、少量の血が流れる。
「聖夜!!」
真穂は駆け寄ろうとするが、アサヤに胸倉を掴まれたまま高く持ち上げられた。
「ブラックサンタ、落ち着け。この身体には我が宿っているのだ、扱いに気を付けろ」
オーディンが激情するアサヤを窘める。
───だがアサヤは真穂の左側のオーディンに向けて、ふっと方頬で笑った。
「ああ。よく分かってるさ───だからこそだ」
「何?」



「俺の真の目的はこれからなんだよ」

アサヤは不気味に笑った。

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