プリ小説

第40話

戦闘
「憎い───か?」
アサヤはニヤリと笑う。
そのまま真穂の腰に手を回し、抱える。
聖夜は震える手で拳銃をアサヤに向けて構えた。
「怒りか、悲しみか、憎しみ───もう何が何だか分かんねェ…」
血走った目で、アサヤを見据える。
「唯一分かるのは───」



「真穂を傷付けた事が許せねェ!!」



その言葉を合図に、両者は激突した。
拳銃と拳銃をぶつけ合わせ、同時にマントからもう1丁を出し撃ち合う。
弾丸は激突し、跳ね返る。
アサヤは抱えていた真穂をふわりと離した。
すると真穂は、事切れた人形の様に静かに翼を広げ、宙に浮いた。
「真穂───」
「残念だったな、もうあの女は俺の人形だ」
聖夜はアサヤを睨み、直ぐ様心臓部目掛けトリガーを引いた。
アサヤはそれを軽く避けると、マントの中に拳銃を仕舞い、代わりに鎖を出した。
そして鎖を素早く伸ばし、聖夜の手から拳銃を叩き落とす。
拳銃は勢い良く地に落ち、罅割れた。
「く…」
聖夜は真っ白な紙切れを大量に出した。
それはエルフとなり、アサヤに突進していく。
1体ずつ破壊していくアサヤだが、その多さ故に苦戦。
聖夜はその隙を付き、もう1丁の拳銃でアサヤの心臓部目掛け発砲。
「───ッ」
アサヤはそれはを交わし、直ぐに反撃しようとする。
が、大量のエルフに阻まれる。
「洒落臭ェ…」
鎖を螺旋に振り回し、一気にエルフを蹴散らす。
直ぐに聖夜に向け、発砲。
それを避け、聖夜も発砲。
撃つ、避ける、反撃する───そんな攻防が続いた。
「そろそろ日が変わるな」
アサヤは笑った。
「日が変わった時が、あの女が本当にオーディンとして覚醒する───俺の下僕としても」
「チッ…」
焦る聖夜。
それが、隙となってしまう。



アサヤの次なる発砲に、対応出来なかった。

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