プリ小説

第42話

目覚め
「そうだったな───」
アサヤは呆れた様に笑った。
「俺が利用してた餓鬼の聖夜とお前が融合したんだっけかァ」
「そーだぜ」
得意気に笑う聖夜。
───そして、ゆっくりと真穂の右側の瞳に光が戻る。
「あ…」
かくん、と傾いた真穂の身体を、聖夜が瞬時に支える。
「真穂───ッ!」
同時に聖夜の右腕に衝撃。
顔を歪ませる。
(───やべぇ…止血しねぇとな…いや、今は先ず真穂だ)
「わ、私───」
「大丈夫か、真穂?自分の名前言えるか?」
「え、うん…城島真穂…」
「良かった…!」
今度は聖夜が真穂を抱き締める。
真穂は突然の事に驚くも、優しく、右腕だけで抱き締め返す。
真穂はその瞬間違和感を覚えた。
聖夜の息が荒い。
右腕から大量の血が流れ出ている。
「聖夜…」

「───ブラックサンタ」
真穂はそのまま静かにアサヤを見据える。
「貴方の望みは、私をオーディンとして、人類に裁きを下す事?」
「───ああ」

束の間の、沈黙。

真穂はゆっくりと、口を開いた。



「なら、私がやる」

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