ー12月20日水曜日ー
私は学校の補習に残されていた。高校入試が近づく頃、このままの私ではどこの高校にも入れない。入ったとしても赤点だ...。数学、理科、社会、どの教科も苦手分野だった。外では、元気にはしゃぐ同級生がいる。
私
はぁー。。こんなとこで補習してんのは私だけか。周りはみんなたのしそうなのに。勉強なんて絶対将来役になんかたたないよ!私は保育士になりたいのにさ...。ピアノ弾けて、子供が好きならそれで十分なのに。
伊藤先生
おい。ちゃんとやってるのか。窓なんか見るひまがあったら勉強しろ。集中力が無さすぎるじゃないか!
私
はーい✌ごめんなさぁーい。だいたい私はもともと集中力ないしー
伊藤先生
またそうやって言い訳をする!周りの子を見てみなさい。みんな必ず1時間は勉強してるじゃないか。お前だけだ。勉強していないのは。だから定期テストでも、1桁しか、点数が取れないんだ。もっと頑張れ。
私
そんな事いわれてもさぁー。無理なものは無理なんだよ。いきなり勉強して無い人に勉強しろって言われたって無理だって...!先生は私に無理難題を押し付けすぎ!
そんな言い訳をしながら窓を見つめていた。その時、窓にうっすら白い影が写ってること。私はその時知らなかったし、みえなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。