第62話

親友
81
2018/01/25 01:38
あなた

お待たせ!

私はなるべく明るく振舞った。

奈那はいつまでも笑顔にならない。
あなた

ごめん。
その…遠慮なく話してね。

奈那は俯いたまま不安そうにこっちを見た。
奈那
私と友達辞めたくなるかもしれないけど、私やっぱり正直に言うね。
あなた

え…

奈那
まず本題の前にね…考えたんだ。
今からいうことを言って本当にいいのか。
誰もいい気にならないし、私たちの関係も崩れるかもしれないから。
でも、話さないとこれからまともにあなたと話せないし悪いと思って。
奈那
だから絶交覚悟で来たの。
なので聞いてください…
あなた

奈那
実はね…実は大野のことが好きになっちゃったの…!
あなた

え?

奈那
私もまさかね、と思ってたけどある人に相談したの。
そしたら信じたくはなかったけど恋してるって。
でも私付き合いたいとかこれからも好きとか思ってないよ!
だってあなたと大野の姿見てると壊したくないなぁって思ってるし。
奈那
だけどね。
実際に大野を好きになってしまったから。
本当にごめんなさい。
あなた

そうだったんだ~
よかった。

奈那
え?
あなた

だって一大事って位大変なことかと思ったじゃん。
そりゃ今も好きならは?ってなるけどね(笑)

奈那
えっ…
あなた

でも今はもう好きじゃないんでしょ?
ならいいよ。
私、奈那とは友達辞めたくないし。
だから、親友って言ったじゃん!!

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