第4話

やっぱり悠也。
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2017/12/12 11:47
その夜、いきなり電話がかかってきた。

ピリリリッピリリリッ
あなた

はい??

悠也
あ、もしもしあなた??
あなた

なんだ悠也か。

悠也
なんだよそれっ(笑)
あなた

あはは
で、どうしたの?

悠也
今日、なんで俺のこと無視した?
私はその時やっと思い出した。

昼間学校で、悠也を無視したことを。
あなた

あ、あぁー。
そ、それは…

私は正直に邪魔だったと言えばいいのに何故か言えなかった。
悠也
正直に言えよ。
でも、見透かされたように悠也に言われた。
あなた

あ、えと…。
友達ができたから、今日は友達と帰りたかったの!!

悠也
遠まわしに邪魔ってことか。
あなた

いや、そういうわけじゃないよ。

悠也
ふーん。まぁいいや。
今から出れる?
悠也はあまり気にしていないようだった。
だから私はこれ以上その話を続けることはしなかった。
あなた

うん。どうして?

悠也
夜ご飯食べた?
あなた

えっ??

こうしてご飯に誘われたのは久しぶりだった。
いろいろあるけどご飯を食べたりするのは案外なかったから、何か新鮮だった。
悠也
ご飯食べに行かね??
あなた

…うん。
今すぐしたいく。

何故か心が軽くなった。

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