そのまま私達はマクトに行った。
そして、私が注文しようとした時、驚くほどかっこいい男の人がレジの前に立っていた。
そして、私は一瞬にして雅のことを忘れ、見とれてしまった。
多分、一目惚れだ。
気づいた時にはもう話しかけていた。
店員さんは快く名前を教えてくれた。
が、後ろのお客さんからの視線が痛くて、後ろを向いたら睨まれていた。
なので、私は謝ってすぐに注文した。
そして、レジから離れた席に座った。
ポテトを食べようとした時、トレーに、白い折りたたんである紙があるのに気がついた。
中を見ると、
その紙にはさっきの店員さんの名前と電話番号が書いてあった。
私は胸を踊らせながら、確認した。
これは、恋だ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!