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第2話

人に頼る、私には難しいです・・・
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2017/12/22 11:02
コハル
フゥ・・・、疲れました。でも時間までに終わって良かったです!
そーだね
みんなと桃の木の肥料を運んでいたのですが、思ったより早く終わったので良かったです!
あとは、他の肥料も運ばないといけません!
コハル
皆さんありがとうございました!
そろそろお昼なので先に食堂に行っててください
ん?いいけど、こはるは?
七海
もう、夏だからずっと外にいると熱中症になる
こはるも一緒に行こう
コハル
あ・・・、私は1度家に戻ります。ちょっと忘れ物を・・・
・・・、焦ったあまり嘘を付いてしまいました・・・
朔也
そうか、それなら僕達は先に行ってよう
今頃ひよこさんと暁人が昼食の準備をしている頃だろう
平士
おぉ、そうだな!俺、もうお腹ペコペコだ~。早く行こうぜ。暁人の作った飯食べねぇと体力が無くなる
七海
乙丸さん、乙丸さんはいつもお腹すいてるでしょう。
こはる、大丈夫ならいいの。それじゃ私たちは先にいってる
コハル
七海ちゃん、私は大丈夫です!
すぐに食堂へ行くので!
皆さんに怪しまれなくてよかったです。いつも私のお手伝いをしてくださる皆さんですが、少しぐらい自分でやらないと・・・
皆さん、食堂の方へ歩いていきました。
コハル
よし、早く運んでしまいましょう。
肥料でも、運ぶ量は6袋だけ、すぐに終わりそうです!
早く行かないと誰かが心配してきてしまいますから。
《その頃、食堂の様子》
暁人。ご飯出来てる?
食堂には、肥料運びを手伝えなかった(手伝わなかった)正宗、千里、ロン、一月と、料理をしていた暁人がいた。
暁人
あぁ、ちょうど今出来たとこだ。みんな座って待ってろ。
平士
ウォーー!!うまそーな匂い!食欲がわいてくる!!
暁人が料理をテーブルにおく
暁人
今日は、和風ハンバーグだ。
残すなよ
平士
いっただっきまーーす!
今日も、すごく美味しそうだね
ロン
ていうか、みんな外で何してたの?
俺、ずっと寝てたから
一月
俺は、お嬢さんが行くならいってたけどね
朔也
指1本触れさせないけどね
千里
僕は、こはるさんがいるので行こうとしたんですが、僕の天敵まで一緒だったので・・・
それって、だれのことかな千里。このなかにそんな人はいないと思うけど(*^^*)
千里
どの口がいう・・・・・・
ミコト
はい!そこまで!ここで喧嘩しない。駆、手伝えなくてごめんなさい。少し、やらなきゃいけない仕事があって。
正宗
それより、こはるはまだ来ないのか?
あぁ、こはるなら1度家に帰るって。でも、そろそろ帰ってきてもいいはず
ミコト
えっ?こはるならさっき、何かを外で運んでいたのを見たわ。
・・・・・・、もしかして
《その頃、こはる》
コハル
ふぅ、これで最後です。
何してるの?こはる
駆が、肥料をヒョイっと持ち上げる
コハル
駆くん!
どうしてここに?
どうしてって、それはこっちのセリフなんだけど・・・
ミコトがこはるがここにいるのを見たんだって。
コハル
そうだったんですか
なんで一人でやってるの?
俺、前に言ったよね、人に頼っていいんだよって
コハル
はい、でもやっぱり人にやってもらうのは申し訳ないかと思って
こはる、なんか勘違いしてない?
コハル
え?
こはるは、誰かに頼るのが迷惑になるって思ってるみたいだけど、人に頼るってことはその人を信用しているっていう証みたいなもんなんだ。こはるは、俺たちを信頼していないの?
コハル
そんなこと、絶対ないです!
私は、皆さんのこと、信じています!他の誰よりも!
それなら、人に頼っていいんだよ
私は、間違っていましたなんで、今まで人に頼らなかったんでしょう。皆さんは私のことを信じてくれてたのに・・・
コハル
分かりました・・・
これからは全部一人でやるのではなく、皆さんに頼っていきます!駆くん、教えてくれてありがとうございます!
なら、この、最後の肥料、誰に運んでもらう?
コハル
私がっ・・・いや、駆くん、お願いしていいでしょうか?
ふふっ、お任せ下さい
私は今日、改めて駆くんに頼っていいことを教えてもらいました。
何か一つ、私の何かが変わった気がします!

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