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第3話

不安
「ねぇねぇ、今度どっか遊びに行かない?」


私は話題がなくなるのが嫌で、急にそう提案した。


「今度?」


曖昧な言葉に柊真が聞き返す。


口から出任せで言ったようなものだから、なんにも考えてなかった…


えーっと…


「うんっ、日曜日とか…もし、嫌じゃなければだけど…。」


慌てて私は付け加えた。


「んー…」


柊真はそう言いながらスマホを取り出した。


「今週…?

わり、練習試合入ってるわ…」


「そっかぁ…」


それは残念だぁ。


「ごめん」


「ううん、大丈夫だよっ」


また、断られた。


先週も遊びに行こって誘って断られちゃったんだよね…。


まぁ、土曜日は基本部活入ってるもんね。


日曜日は樹里と出かけるって予定が既にあったから誘えなかったし。


…あれ?


なんか、デートに誘ってるの、いつも私の方からじゃない?


“いつ会える?”“遊びに行こ”そう言うのは毎回私。


柊真から誘ってくれたことあったっけ…?


「…どーした?」


足を止めていた私に柊真が不思議そうに聞く。


「あ、ううん、なんでもない。」


「そか。」


柊真は前に向き直って歩き出した。


柊真、私とあんまり遊びたくない?


デートとか、好きじゃないのかな?


それに…私たち、まだ手も繋いだことない。


隣を歩くだけ。


繋ぎたい…というか繋いでほしい。


私も女子だからさ、男の子がリードしてくれるのに憧れるんだよ。


期待しすぎなのかな?


それとも、付き合って2ヶ月で手を繋ぐのは早すぎるの?


私、柊真が初めての彼氏だから分かんないよ。


もっと、柊真に近づきたいのに。


感じる心の距離。


突然大量の不安が襲ってきた。


それを物語るかのように訪れる沈黙。


なにか、話さなくちゃ。


そーだ、クリスマス。


クリスマス、一緒に過ごしたい。


でも、これってまた“デートしよ”って言ってるよね。


断られたばっかでまた提案するなんて、そんながっついてるようなことしたくない。


むしろ、クリスマスくらい、柊真から誘ってほしいよ。


だから、今回は待ってみる。


カップルの一大イベントの日。


それくらいは一緒にいたいって、デートしたいって、思ってくれてるよね?


…って、私、重いかな?