第6話

クリスマスのご予定は?
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2017/12/03 08:15
「えー!

まだあなたクリスマスの予定ないの!?

彼氏いるんでしょ??」


「あ、うん…まぁ…」


今年はクリスマスイブが休日。


もちろん、私は柊真とデートしたい。


だけど…


「だって、もうクリスマスまで1週間だよ??

1週間後の明日はクリスマスだよ!?」


「そーだよねー…

やっぱ、私から誘わなきゃダメかな?」


「うーん…」


土曜日の部活の昼食中、クリスマスの話になった。


「咲良は?」


中野咲良(なかのさくら)、文化祭であったミス・コンテストで優勝した可愛い子。


ちなみに彼氏はミスター・コンテストの優勝者で1年の美男美女カップル。


「私たちはもうディズニー行くって約束したよーっ!

この前ペアチケットサプライズで用意してくれてーっ!!」


嬉しそうに話す咲良。


「ディズニー!

いいなぁー!」


「さすがじゃーんっ」


「なに、花岡くんそんなことするのー!

性格までイケメンじゃんっ!」


いいなぁ。


「もーあなたから誘っちゃえば!」


おにぎりを頬張りながら言ったのは篠崎朱梨(しのざきあかり)。


「えーでもさぁ、やっぱそこは誘われたいよねぇ?」


「うん…」


せっかくのクリスマス。


いつもは誘ってくれないけど、こーゆー時くらいは「一緒に過ごそう」って言ってほしいなぁ。


「でも待つのにも限界あるでしょー、ずっとそんな調子じゃぁ遊べないよ??」


まぁ、確かに。


もし私が誘わなかったら…うん、柊真の事だからクリスマスなんて気にしないかもしれない…。


クリスマスを会わないで過ごす?


そんなの嫌!


「うん…そうだね…」


やっぱり、私から言うしかないかぁ…。


待つって決心したばっかだけど。





《ははっ、それは笑えるっ》


「でしょー?」


夜11時。


寝る前にベッドに座って柊真と電話。


「あ、あのさっ…柊真。」


改まって言おうとすると少し緊張して胸が締め付けられる。


《ん?

どした?》


いつも誘ってるじゃん、私から。


変な緊張いらないはずなのに。


クリスマスだからかな…?


特別な日だからかな?


「あ、えと、クリスマス…空いてる?」


どうしよう、空いてないって言われちゃったら…。


《…あー。》


柊真の声はいつもより少し低く感じた。

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