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第9話

興味
「ん?どーかした?」


雄太が私の顔を覗く。


「へっ!?」


急に話しかけられて驚く。


「あ、いや、深刻そうな顔してたから…」


あ、やば。


完全に柊真のことでネガティブになってた。


私は首を振る。


「何でもないよっ。」


いけない。


柊真のこと、ちゃんと信じるって決めたんだから。


「なに、彼氏のことでも考えてたの?」


「えっ!?」


考えていたことを言い当てられ、また驚く。


な、なんで分かるの!?


「あれっ?図星!?

マジか、俺超能力持ってるかもっ」


ははっと嬉しそうな笑いをこぼす雄太を前に、私はただ唖然とするだけだった。


「もしかして、上手くいってないワケ?」


ぐっ。


いや、んー、どーなんだろ??


「そんなことないですよーっ。

クリスマスに遊ぶ予定もちゃーんと入ってますよーっ。」


ふいっと目をそらす私。


上手くいってる、とは言えないけど上手くいってないのかと聞かれるとそうでもない。


なんとも微妙な。


「へぇー、いいじゃん。」


雄太はにやっと笑って私を見た。


なによ、その目。


「雄太は?

クリスマス、なんかないの?」


私も聞き返す。


雄太に彼女がいるのか知らないから、変な風には聞けない。


え、雄太って彼女いるのかな??


そーいや、クラスの男子に彼女がいるのか気になるの、初めてかも。


「そーだなぁー、なんもねぇな、今年は」


ん…?


「“今年は”…?」


私が雄太の言葉を繰り返すと、雄太はぶはっと盛大に笑った。


「っおま、それ聞くー?」


「あ、ごめん…」


突っ込んじゃダメだった?


「んまぁ、いいけど…

俺別れたんだわ、先週。」


「えっ!!」


急な告白!


しかもしれっと!


びっくりしたぁ…


「え…それは…聞いてごめん…」


辛い記憶を蘇らせて申し訳ない…。


「いや、いーって。

半分聞いてもらいたい気持ちもあるし。」


そう言って雄太は苦笑いを見せた。


「でもあなたにしたらつまらない話だよなっ、わりっ。」


雄太は下を向く。


「そんなことないよ。

聞きたい。」


…え?


私、今なんて?


なんで「聞きたい」なんて、興味があるみたいなこと…


口から自然に出た言葉。


なんで。


雄太も顔を上げて驚いた顔でこっちを見た。


そして切なそうな顔で言った。


「なに、聞いてくれんの?

優しーじゃんっ。」


「そんなこと…」


聞いてあげるんじゃないよ。


これはきっと私の…


興味。