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第16話

夜の電話
ープルルルップルルルッ


部屋でマンガを読んでいると、私のスマホが鳴った。


…誰、こんな時間にー。


10時半なんだけど…


部屋の時計を確認しつつ、充電してあるスマホに手を伸ばす。


「んー…」


…ギリギリ届かない。


座っていた体制を崩し、寝転んで手を伸ばす。


よしっ…。


手に取ったスマホの画面を見て誰からの電話なのかを確認する、とー…。


「え、柊真?」


【桐谷柊真】と表示されたロック画面にびっくりする。


熱は…!?


「もしもしー?」


《あ、もしもし。》


あれ?


だいぶ普通の声。


「ど、どーしたの?

寝てなくていいの?」


急に電話なんて、珍しい。


《あ、うん。

熱は下がった。

まだちょっと風邪気味だけど。》


なるほど…


「そーなんだぁ…

じゃあもう明日から復帰?」


《うん、明日から、学校行ける。》


「よかった〜」


私は座椅子に座り直した。


今日は木曜日の夜。


昨日はまだ熱あるって言ってたから夜も電話しなかったんだよね〜…


LINEするのも控えた。


火、水、木と3日間がっつり寝込んでたって、完璧な風邪じゃんね。


久しぶり、と言ってもそこまでではないけど、元気な声が聞けてよかった。


あ、柊真の風邪が治ったってことは、私が心配してたクリスマスデートが中止になるなんてことは無く、めでたしめでたし〜っ!


《心配かけて悪かった。》


ドキッ。


柊真…


「えー?

そんな、謝ることじゃないでしょ〜っ!

心配するのは当たり前!

とは言っても、お見舞いとか、行けなくて…こっちこそごめんね?」


柊真の一言一言にいちいち嬉しくなっちゃう私。


《いや、全然大丈夫。》


かと思えば、ちょっと冷たいな、なんて思っちゃったり。


《あなた…。》


ドキッ。


突然名前を呼ばれて私の鼓動は速く波打った。


「んー?」


《…。》


…?


私の名前を呼んだくせに、なぜか黙る柊真。


「柊真…?」


…どうしたの?


すると、スマホの向こうから暗い柊真の声が聞こえてきた。


《…あの、さ…》


ドクンッ。


柊真のその重々しい言い方に、変に鼓動が大きく鳴る。


ドクンッ。


ドクンッ。


ふっと嫌な気持ちが訪れる。


胸が急に痛くなる。


何…?


《あの、言いづらいんだけど…》


…?


嫌な予感。


嫌な雰囲気。


別れようとか、言わないよね?


《あの、ごめん、オレー…》