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第20話

好き?
「ポテチ、チョコ系、クッキー、なんかよくわかんないつまみ、マシュマロ?

…ほかなんか忘れてる物ないよな?」


1人2袋ずつ手に持ち、スーパーを出たところで立ち止まった雄太がレジ袋の中を覗きながら確認する。


お菓子、多い…。


まぁ、クラスでってなるとこれくらい必要か…。


「いいんじゃね?

どーせお昼はカラオケの方で注文すんだろ?

飲み物はドリンクバーだし…」


スマホで明日行くカラオケ店のホームページを見せてくれる和田くん。


「これ、どーすんの?

あたし達がそれぞれ持ってればいい?」


美沙が片方の袋を上げながら聞く。


「あー、わりぃけどそーしてくれるー?

オレ1人じゃ明日持ってけねーからさ…」


「りょーかいですっ」


そして4人でまた歩き出す。


「そだ、明日って10時からだったよね?」


「おうっ

カラオケの店の前で集合。」


雄太が親指を立てて突き出してくる。


「…近い、邪魔。」


「…ちぇ、冷たいヤツっ。」


頬を膨らませる雄太。


「ふふっ…」


ほんと、子供みたい。


かと思えば、


「あ、お皿とかはいいの?

お菓子出したりとか…」


「あー、でもよくね?

袋の真ん中から開けときゃ。

あんま金かけたくねーし…。」


ちゃんと真面目なとこもあったり。


雄太って……





「あ、あたし電車だから〜っ!」


駅前を通り過ぎようとしたとき、美沙が駅を指差して言った。


「あ、そっか!」


危ない、このまま普通に私の家に向かうとこだった…。


「オレも。

じゃあ、ここで解散だなっ!」


雄太が言う。


「おう、じゃーな。」


「バイバイっ!」


駅舎に向かっていく2人の背中を見送る。


「…なぁ。」


隣に立っていた和田くんの顔を見上げる。


「ん?」


あ、そーいえば和田くん、どこに住んでるんだろ。


電車に乗らないってことはこの近く?


「…アイツのこと好きなの?」


「…へ?」


…なに、いきなり。


「アイツ…って?」


てか、誰の話。


「雄太。」


雄太ー?


それは…


「えっ…私が?」


「うん。」


「私が?

雄太を?

…なんだっけ。」


「…好きなのか?」


私が…雄太のことを、好きなのか…?


「えっ。」


雄太のこと…


雄太のこと…?


「ええっ!?」


いやいや…


「…ないでしょ。

だって私、彼氏いるよ?」


「あぁ、そか。」


「…うん。」


いや、ありえないでしょ。


ないない、絶対ない。