無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第31話

これからも
見たことないくらい真っ赤な顔。


リンゴみたい。


「なんでそんなに照れてんの。

私に告ってるみたいだよ。」


なんて、冗談で言ってみた。


“なわけあるか!”とか“自惚れんな!”って焦った顔して返してくるかな。


もしくは“あーはいはい、そーですよ”って適当に冗談で返してくるかな。


そんなふうに思ってた。


そうしたら、少し笑みがこぼれた。


「…うっせ。」


「へっ?」


思いもよらぬ返事に、バッと雄太の方を向く。


雄太は赤い顔のまま目をそらした。


それは…?


その反応が意味するのは…?


…それってもしかして…?


「ふふっ。」


なんだ。


そっかそっか。


嬉しくて、自然と笑顔になる。


「なんだよ…きもちわりぃ。」


「!?

ひどっ!」


誰だってさ、そーと分かればニヤけちゃうでしょ。


どーしよう、“あなたは?”って聞かれたら。


なんて返せばいいの?


いるよ、って言えばいいの?


それは、誰?


誰が好き?


分かんない。


今は分かんない。


もしかしたら、雄太かもしれない。


もしそうだったとしても、今は、気づかないふりをしてる。


今は、気持ちの整理が必要だから。


まだ待ってて。


雄太はふっと笑っただけで、私に何も聞いてこなかった。


私が言いにくいの、察してくれたのかな?


雄太の優しさかな?


ねぇ、私たちがこんな気持ちになれたのは…


神様のいたずら。


もし私があの日、早く学校に行っていなかったら。


もし私がクリスマスに柊真とデートしていたら。


もし私がクラス会に参加していなかったら。


もし私が…


これは偶然の重なり。


それをキセキって言うのかな。


運命って言うのかな。





きみが涙を見せたから。


きみの涙に魅せられたから。


似たもの同士、これからも仲良くやっていこうよ。