第8話

巴マミのティータイム
367
2018/01/27 04:30
マミ
マミ
…うーん…
パソコンを前にして、私ー巴マミーは、唸っていた。
マミ
マミ
もう…暁美さんったら…今日教えてくれるって言ったじゃない…
…そう、今日私は、暁美ほむらさんに、合宿のしおりの作り方を教えて貰う約束をしていたのだ。
普段、あまりパソコンを使わない私と違って、色々なことを調べる暁美さんは、パソコンの操作に慣れている。
だから、教えてもらおうとした………のに!
マミ
マミ
…約束の時間、過ぎてるじゃない…
それも十分以上も。
…ったく、暁美さんって約束とか守る義理堅い性格だと思っていたのに、まさかね…
マミ
マミ
…ちょっとティータイムにしようかしら
私はそう言って、ノートパソコンを閉じて席を立った。
イライラしているときに、紅茶を飲むと心が落ち着く。いや…イライラしている時だけじゃない。
悲しいことがあった時、悔しい時、あの日のことを思い出した時…紅茶を飲むと、とても心が落ち着いた。紅茶は、もう…私の趣味と言っても過言ではないわね。
マミ
マミ
…ふふ
なんてことを考えている間に、私は台所にある紅茶専用の棚からレモンティーを取り出して入れ始めていた。
マミ
マミ
…いい香り
匂いを嗅ぐだけでも、リフレッシュできる。ほんと、紅茶って素晴らしいわね…
ティーカップに注いだ紅茶を机に置き、冷蔵庫からケーキを取り出して、準備オッケー。
このままいただきますしたいとこだけど、せっかく時間あるんだし、宿題でもしましょうか。
ソファの側に置いてある通学カバンからノートと教科書を取り出して、今度こそ準備オッケー!
マミ
マミ
いただきます
そう小さく呟きながら、紅茶を一口。
…やっぱり美味しい。自分で言うのもあれだけど、私ってなかなか入れるセンスあるわね。ふふ!
………と、一人で微笑んでいた…その時だった。
ドンドンドン!
暖かい時間を崩す、大きな音がして響いたのは。
マミ
マミ
!!!?
私はとっさに立ち上がり、ソウルジェムを指輪から変換させる。それは玄関……ドアを激しくノックする音だった。
その音からは、ただならぬなにかを感じさせていて………私の身体を硬ばらせる。
???
…マミさん!マミさん!
…え?
聞き覚えのある、ほわっとした感じの声で、私は体の警戒をといた。
こ、この声…鹿目さん?
マミ
マミ
か、鹿目さん?
私はドアの向こうに向かって、声をかける。
すると、私でもわかるぐらいに、ドアの奥からほっとした雰囲気が伝わって来た。
まどか
まどか
よかった……!
どうしたの、鹿目さん…?
まどか
まどか
助けてマミさん!さやかちゃんが…!
その声は、緊迫に満ち、イヤな予感を感じさせていた。

TO be continued

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