男が挑発すると、つぼみが声をあげた。
それに従い、みんなが次々と動き出し、おじさん達を倒してゆく。
そして、全員を倒した後、つぼみと幸介が縄をほどいてくれた。
そして、無事アジトに帰ると、ドッと疲れが出てきた。
そして、思わずソファーにぼふっと音を立てて倒れ込んだ。
そう言いながらしゅうやが僕の隣に座った。
マリーが入れてくれた紅茶を啜り、ふぅっ、と息をつく。
それにしても、無事に帰れて良かった。
────殴られなくて、良かった。
今はただ、それだけが安心できた。
もし、殴られたりしたら、僕はきっと、取り乱して、大変な事になっていただろう。
モモが肩にぽんっと手をついて話し掛けてきた。
など、たわいもない話をしながら、今日を終えた──。
そして、お風呂あがり──
ふと、息をつく。
すると後から、カタ、と音がした。
おお、すげぇ。
音だけで乃亜だってわかったよw
さすが僕だわ((
いつもあまり素直じゃない乃亜は、少し言うのを躊躇ったけど、そう頷いた。
と、手招きをすると、乃亜はゆっくりと近づいてきた。
そうこうしているうちに、遅い時間になって、寝ることにした。
そういって頭を撫でてやると、すこしくすぐったそうにした。
そういって、別れた後、それぞれ部屋に入った。
⋯乃亜、きっと心配してくれてたんだな。
······頼りないお姉ちゃんでごめんね。
そう心の中でおもいながら眠りについた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。