第15話

“親友の絆”
69
2017/12/07 07:23
美)嘘つかないで!

貴)美紅、?

美紅が矢崎先輩の事を
叩いたのだ

拓)み、美紅?

美)私の友達に手を出すなんて
最低!いい人だと思ってたのに

拓)な、何言ってるんだよ!
誘ってきたのあっちだぞ?

美)私、全部知ってるんだから
さっきの話も全部聞いてた!
ご飯だけだったら許してあげよう
って思ってたけど

美)私の親友を脅すなんて
そんな人だとは思ってなかった
私達はもう終わりよ
さよなら
あなた行くよ

そして美紅に手を引かれ
私達は店を後にした
しばらく歩くと途中で
見つけた公園に入り
私達はベンチに座った

貴)美紅、

美)あ〜!せっかく
彼氏出来たのにな〜

貴)ごめん、

美)謝んないでよ〜!
別に攻めてるわけじゃないの
まぁ、相手が悪かったのね
今度はいい人見つけなきゃ

貴)そう、だね

美)ごめんね?
怖かったでしょ?

貴)うん、

正直、高校の時1回も
誘いにOKを出した事が
なかったから
あんな事になるなんて
思ってもいなかったから
あの時はほんとに怖かった

でも、私より辛かったのは
美紅の方だ

ギュッ

美)なに、?

貴)泣いていいよ

美紅の事だからきっと
家で1人で泣くんだろう
彼女は強がる所があるから
仕事に失敗した時も大丈夫って
笑っていたそんな事があった次の日は
少し目の周りが赤く腫れているんだ

貴)こっそり泣くつもりでしょ
いつも抱え込まないでよ
親友なんだから、もっと頼って

美)あなた...

それからしばらく、
美紅は私の腕の中で泣いていた
泣き終わった美紅は
どこかスッキリした顔をしていた

美)ありがとね

貴)私のせいでもあるし、

美)あんな奴忘れな?
連絡先も消して終わりにしよ

貴)そうだね!

美)さ、もう帰ろっか

貴)そうだね

そして、私達は自分の家に帰った

プリ小説オーディオドラマ