第18話

“気付いた気持ち”
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2017/12/07 11:25
男1)あれ?君1人?

貴)え、?

男2)もしかして〜
迷子になっちゃった?

貴)いや、あの...

男1)戸惑っちゃってるね?

男2)俺達がお友達
一緒に探してあげるよ〜

貴)大丈夫ですので、!

男1)いいからいいから!

そう言って2人は
私の腕を掴み人のいない方へと
引っ張られもうダメだと
思っていた時、

??)お兄さん達何してんの?

貴)諒、くん、

走って来たのか
浴衣が乱れた諒くんがいた

男1)君なんなの?

諒)その子の連れだけど

男2)は?彼氏?

諒)まぁ、そうかな
わかったならその子離せよ

男1)チッ、いくぞ

2人は私の腕を乱暴に離すと
何処かへ消えていった

貴)諒く、

諒)よかった〜、

貴)え、?

諒)心配したんだよ?
気付いたらあなたちゃん
いなくて、探してたら
ナンパされてるし

貴)ご、ごめん...

諒)でも、なにもなくてよかった

貴)ありがとう!

諒)ほら!そろそろ花火の時間だし
見に行こ?

貴)うん!

花火が綺麗に見れる場所まで
私達は移動した
そして、移動してしばらくすると

ドーンッ

綺麗な花火が上がった

貴)わぁ、綺麗...

諒)ホントだね

花火を見ている彼を見て
私は思った

貴)好き...

私の口から出た言葉は
花火の音にかき消された

諒)なんか言った?
ごめん、花火の音で聞こえたくて

貴)あ、綺麗だねって

諒)そうだね〜!!

この日が、私が彼にたいする
気持ちに気付いた日だった

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