第7話

1日、1日。
40
2017/12/03 22:45
「んっ...、シオ...ンッ...//」







白「っはぁ...、ごめ...///」









長いキスを交わした









あなたの顔は真っ赤で









今にも破裂しそうな心臓と共に









俺がした事をさとしている。









「シオン...、好きっ...」









白「俺も好きだよ、あなたが」









好き、好き、好き...









たった二文字の言葉だけど









何よりも、どんな言葉よりも









伝えられないし、伝わらない言葉。









残りわずかな時間の中で









あなたにどれだけ『好き』を言ってあげられるだろう









白「...帰ろっか。あなた」










「うんっ...!」









二人で恋人繋ぎをしながら家へと帰る









その中であなたは









ぽつりぽつりと話してくれた。









月の国の人は、冷酷で無情という事。










月の羽衣を着ると、情愛が無くなること。









俺との記憶もなくなってしまうこと。









涙を零しながら、必死に伝えてくれた。









俺があなたと居れる今、この時も









タイムリミットは近づいている










愛してるのに、離れなきゃいけない。









でも、タイムリミットの中で『好き』は









言えなかった。

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