入学式が無事に終わり、教室に戻る
明日は、部活紹介らしい
(何部に入ろう……)
中学校では、歌唱部に入っていたけど……
桜丘高校には、歌唱部はない
だから、何部に入ろうか迷っていた
(入らなくてもいいかなぁ?)
ふと、そんな考えが浮かんだ
けれど、それは無理な話で……
なぜか、それは先程演劇部からオファーが来たからだ
演技なんてやった事ないから断ったけど…
でも、どうしても入って欲しかったらしく
ずっと言っていた。
だから私は、ある事を条件に一時的に入部する事にした
その条件とは……1年生の間だけ入る
と、言うものだった。私の気持ちが変わらなければ
私は、1年でやめる。とう言う条件のもとの入部になった
不安そうに呟くと、隣を歩いていたひよりちゃんが
そう言ってくれた
意気込んだのはいいものの、私は自分の足に縺れ、派手に転んでしまった
ひよりちゃんが心配そうに駆け寄って来た
足をみると、少し血が出ていた
(あー…なんてついてないんだろう私……)
ため息をつきながら立ち上がる
幸い、捻ってはないみたいで、普通に歩けた
ひよりちゃんは釘を刺して言ってから、
「じゃあねー」と、教室に戻って行った
保健室に向かっていると
誰かが、私に声をかけた
その名前を聞いてピンときた
と、言うのも前にお姉ちゃんが……
と、言っていた
雛さんは、びっくりしたように目を見開き
私はそう言って、保健室に急ぎ足で向かった
保健室から、戻るとひよりちゃんが駆け寄ってきて
てへっと笑うと、ひよりちゃんは呆れた様に言った
そう言うと、ひよりちゃんはクスクスと笑った
笑って言うとひよりちゃんは、
そう言ってくれた
大好きーっと抱きつくと、ひよりちゃんはうんっと頷いた
先生がそう言うと、みんな帰る支度をしたりおしゃべりをしたりした
寄りたい所……それは、最近出来たクレープのお店だ
甘いものに目のない私は、どうしても行きたかった
クレープのお店につくと、私はいちごクレープ
ひよりちゃんはレモンピールのクレープを買った
食べながら、私達は帰った
私が家に帰ろうとすると
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。