次の日、いつもより早めに出て学校に行った
1番に教室に着いたと思ったのに、教室には2人もう来ていた
教室に居たのは……
勇次郎くんと愛蔵くんだった
(早いなぁ……)
そんな事を思いながら教室にはいると、愛蔵くんが私に気付いた
愛蔵くんはいきなり、私の事を
「かぐや姫」
と呼んだ。
(どういう事だろう?)
私の気持ちが分かったのか、愛蔵くんはニヤリと笑った
私が、頷くと愛蔵くんは説明をしてくれた
愛蔵くんは、からかうように言った
私は、呆れてため息をつく
そして、勇次郎くんが机に突っ伏したまま起きてない事に気付いた
愛蔵くんは、勇次郎くんを少し睨んだ
どういう事だろう?勇次郎くんと愛蔵くんは、仲が悪いのだろうか?
愛蔵くんは、勇次郎くんの事が嫌いみたいだ
私が、そう返事をすると勇次郎くんはピクっと反応して、起きた
勇次郎くんは、眠そうな目で私を捉えると
と、眠そうに言った
愛蔵くんが舌打ちをすると、勇次郎くんは愛蔵くんを睨むように見た
愛蔵くんと勇次郎くんは、顔を合わせると喧嘩をはじめた
私が、ニコッと微笑みかけると2人は渋々だけれど、喧嘩をやめた
そう言って、勇次郎くんは私の肩を抱き寄せた
愛蔵くんも、そう言うと私の手をとった
私がそう言うと、2人はびっくりしたように目を見開いた
私がそう聞いても、2人はなにも言わなかった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。