第25話

届いて
70
2017/12/13 13:55
12月23日

あたしは3日ぶりに便箋を取り出した

「ふぅ…」

これで何もなかったら仕方がない

ストレートに、自分の正直な気持ちをそのまま…

あたしは文章を書き始めた

『 あたしは貴方に沢山助けられた

出来ることなら直接お礼がいいたい

そして、知りたい

どうして手紙を送ってくれたのか

あたしを助けてくれたのか

貴方が何者なのか

貴方は誰ですか? 』


「……なんか文脈がおかしいかな?」

けど、これが今のあたしのストレートで正直な気持ちだ

封筒に便箋を入れ、机の上におく

思えばこの行為もすっかり当たり前になっていた

それだけあの手紙の存在が大きかったということに改めて気づかされる

「お願い。届いて」

そう願ってからはあたしは眠りについた
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翌朝、12月24日 クリスマスイブ

目を覚ますと…

「あ!」

あの手紙と同じ封筒が机の上に置かれていた


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