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第7話

『知らない人だ。』
あなたside


家に着いた私は、貰った食べ物を料理すべく、カゴを机の上に置いて、棚からナイフを取り出した。

今食べる分を切って、一口頬張る。
やっぱり、タケノコは美味しいなぁ。
こんな美味しい物食べたら、贅沢な気分になって、一口でご飯は終了した。

今からは何をしようか。

あ。

そう言えば、砂を払うのを忘れていた。
洗濯は明日にして、今日は簡単な服に着替えて寝ようか。

その前に、日記を書こう。

外に出た日は、必ず日記を書くようにしている。

あったこと、見たもの、眺めた景色、感じたこと、その日のことを、ほとんど殴り書きしているようなものだ。

日記を書く理由はもう一つある。

それは、歌のネタにするためだ。

感じた事を後から思い出すと、どうしても美化してしまう。
だからその日に、思ったことを素直に書くのだ。

それを使って、私は歌を作っている。


棚の奥から、少し埃っぽい日記を取り出して、机に向かう。


その時、
あなた

きゃっ!

ガタッバンッ

椅子に足が引っかかって、派手にコケてしまう。

「いったぁ…」

少し起き上がると、肘を打ったようで、痛みがジンジンと広がってくる。

とにかく起きないと。

そう思って、身体を起こし、その場に座り込んだ時。


バンッ!!
あなた

!!


何か大きな音がして、唯一のこの部屋の出入り口を見ると、

人が立っていた。


それを見た私は、頭が真っ白になって、ただその人を見ることしかできないままだった。


だが、

『知らない人だ。』

そう思った瞬間、私は無意識に情念動を発動させていた。
あなた

だれだっ!

力の限り、叫ぶ。
オウニ
オウニ
お前、さっきの女か。
あなた

これ以上、この部屋に入るな!

その人は、さして興味も無いような顔付きで、私を見つめている。
オウニ
オウニ
ついてこい。話がしたい。
あなた

誰が行くかっ!

オウニ
オウニ
落ち着け
あなた

来るなっ!!

その人が部屋に一歩入って来たので、私は立ち上がって、情念動で棒を取り、それを掴む。

それを突き出すものの、切っ先が震えていた。



怖い。



怖い…。


オウニ
オウニ
落ち着け…
あなた

オウニ
オウニ
…別に、危害を加えにきたわけじゃない。話がしたい。それだけだ。
あなた

っ……

何が『それだけだ』よ。

隠れるように作った私の家に、知らない人が入って来たのだ。

人なんて信じられるものじゃないと、逃げるように作った私の家なのに。

絶対に、他人をいれてなるものか。

あなた

行かない!出てけ!!

クラッ
あなた

っ……

やばい、情念動を久しぶりにたくさん使ったせいで、もうすぐ限界だ…。
オウニ
オウニ
なら、来てもらう。
あなた

その人が、情念動を発動した。

凄い…。

アウラの現れ方が、私の同じように四肢にまで広がっている。


…勝てない。

オウニ
オウニ
来い
あなた

いやっ!



グラッ!

あなた

あっ……

身体から力が抜けていく。


倒れるっ…!


ボスッ
あなた

ぁ…

その人が私を支えてくれた。
あれ?
ウイジゴケちゃん、だ…。
なんで、神聖なものが、この人の、胸に…?
オウニ
オウニ
ぉぃ……、…
私の意識は、そこで途切れた。