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第11話

十一
それは私が小さい時にいつも見ていた夢とよく似ていた。とても不思議な夢だ。そんな夢なんて全く忘れていたけど、なんだかすごく懐かしかった。
夢の中で向かった先は木々で紅に染まったあの神社。私を呼ぶ声がする。
???
あなたちゃん…こっちこっち…!
おいでよ…一緒に行くよ…!
声に連れられて鳥居をくぐる。次の瞬間、鳥居が紅く光って1つしかなかったものが何百にも連なる。
そうだった。私はここから大好きなあの子に会いに行ってたんだ…。
ここにいるたくさんの人たちの髪は、みんな綺麗な銀色だった。

連なった鳥居の下を駆け抜ける。夢の中の私は、まるで風に乗ったように速い。

早く、早くあの子に会いたい。大好きなあの子に。

そして私はそこに着く。
そうだ。なぜ忘れていたんだろう…。
この子はずっと前から夢の中で会っていたのに。
私の初恋だったのに。
目の前には夢で会ったあの子。
今では、男なのに美しいという言葉が似合うほどに成長していた。
男の子は綺麗な顔でニコリと笑った。
私はこの笑顔を知っている。
銀だ…。

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