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第12話

十二
お母さん
あなた〜〜、ご飯よ〜??
お母さんの声で目が覚めた。
お母さん
ちょっと!あなた!どこ行くの??ご飯はー??
あなた

どうしても行かなきゃいけないところがあるから後で!!!

気づくと私は神社に向かって走っていた。
銀のいるかもしれない神社へ。
銀の大切な人のことなんて考える余裕もなかった。なんであんなに大事な人を忘れてたんだろうと自分に怒りすら感じていたのだ。私はずっと前から銀が好きなのだ。
神社についても銀はいなかった。
私は懸命に彼の名を叫んだ。
しかし、いつまでたっても目の前には現れてくれない。涙が出た。
なんで泣いてるの?
あなた

銀!!

銀がいきなり現れたことに、とても驚いた。
銀は私が泣いているのを見て驚いていたけど、そっと涙を拭いてくれた。その指が優しくて、私の心はずっと激しく打っていた。
あなた

ねぇ、銀…。
私ね、ずっと銀と夢で会ってたんだ。
不思議でしょ??私の初恋は銀だったの…

あなた…。俺の初恋もあなただ。
あなた

でもっ…今日他に大切な人がいるって…

そんなの嘘だ。あなた以外に大切な人なんているわけない!
そう言って銀は私を引き寄せ、ぎゅっと強く抱きしめた。
ずっとこうしたかったんだ。
そう言った銀の顔は見えなかったが、声が震えていた。銀も私と同じ気持ちなのだと悟った。
日が暮れて月明かりに照らされた銀の髪は薄い黄金色を反射してとても綺麗だった。

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