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第36話

三六
何日も目の前で美桜たちにイチャつかれ、私の中で何かが崩れた。
あなた

錦ちゃん、銀を元に戻す方法ってないかな…

おそらく、銀様の混乱は土蜘蛛の術によるものだと思われます。
ですので、術解除の方法は土蜘蛛の元にしかないかと…
あなた

私…銀のところへ行く…

あなた様…!それはいけません。
あまりに危険すぎます!
あなた

お願い…。
銀たちは私を思ってこうなってしまった…
だから、今度は私の番。

あなた様…
あなた

錦ちゃん…。
うまく行くように応援してね?

もちろんでございます。
あなた

それと…お姉さんのこともよろしくね?
もうすぐ予定日だから…

承知しました。

あなた様…1つお願いが…
あなた

どうしたの??

絶対にお帰りになってください…
そして、銀様をよろしくお願いいたします!
錦ちゃんに励まされ、私はついに美桜の住む屋敷へと向かった。
小さい頃来た時にも美桜の家の広さには驚かされたが、今はさらに拡大されている。
誰かに気づかれた時点で終わりだということは分かっている。慎重にしないと…。

木々の間を通り抜け、銀達がいそうな建物へと辿り着く。しかし、あまりに人がいないと嫌な予感を感じたその時…
あなた

え…

首にひやりとした感覚。
刀が当てられていた。
あなた

みんな…

私を見下すように囲んでいたのは四天王の3人…
ここで何をしている
痛めつけちゃおうよ
ええんちゃう?笑
とりあえず銀様に報告せねば。
そして、私は3人に連れられ銀のところへと行く。
お前は…
あなた

銀…

なぜここにいる
あなた

それはっ…

身に刺さる沈黙…
間者でしょう
あなた

違う!

ほんならなんや?
あなた

私は…みんなが大事で大好きで…
助けたかったの…

今は届くはずのない言葉。
無駄だ、逆効果だと分かっていながらも口から滑りでた。
俺が大事だって?笑
じゃあ何されてもいいわけだ!
そう言って銀は私を押し倒した。
その目には愛など少しも篭ってはいない。
あなた

やだ!銀…!

どれだけ助けを求めても誰も助けてはくれない。


銀との行為はとてもいいものだと思っていた。
でも、今は辛い。
こんな形で銀と初めてを迎えるなんて…
こんな乱暴にされるとは思ってもいなかった。
あなた

もう、どうとでもすればいいよ…

諦めた刹那、風が吹き、机の上の書物が舞った。
美桜は留守の間に私が来るとは想像もしていなかったのだろう。舞ったのは術に関する書だった。


『多くの血で術は消え蘇るであろう』
あなた

血…

考えるのが早いかくらいの速さで、銀の脇差を抜く。
                ブシュッ
私の手首からは鮮やかな血飛沫。
彼らの瞳がその紅一点を捉える。
あなた…?
意識が朦朧とする中、銀の声と3人が駆け寄って来る足音が聞こえた気がした。

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