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第49話

四八
早いものであれから5年…


翔様も今日で5歳になられた。


やはり翔様は他とは違って特別な力をお持ちだ。


私、錦は翔様のお世話係として務めている。
錦、今日のおやつは?
ようかんにございます
やだ!ようかん嫌い!
あぁ、また始まった…


翔様の駄々こね
父上!
銀様。おかえりなさいませ
ほら、これやる
そう言って銀様が翔様に差し上げなさったのはケーキ。
わぁ!父上!ありがとうございます
五本のロウソクを立て、一気に吹き消す。


気づけば、菁殿たちもみんな来ていた。


辺りが拍手で覆われる。


すると、たくさんの紅葉が散り、秋雨が降り始めた。
お誕生日おめでとうございます
立っているのは翔様と同じくらいの歳の可愛らしい女の子。
あ、ありがとう…
外は秋雨が降っているのに日が出ている。
今日は私の兄上が婚礼をあげるんです。
あとで一緒に行きませんか?
父上!一緒に行ってもよろしいですか?
あぁ。いいぞ
ケーキを食べ終わった翔様は、茜と一緒に手を繋いで歩く。
俺たちと似てるな…
左様でございますね…
あなた様…


ご覧になっていますか?


翔様はご立派に育ってらっしゃいます。


この場にあなた様がおられないことだけが残念です…


あなたが命を懸けて守り、産んだ翔様を。


そして、あなたが愛し抜いた銀様を


この目でしっかりと見届けます。












気づけば雨は上がり、空には七色の虹。


銀様とあなた様の軌跡…


秋雨の後の出会いは永遠となるだろう。

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