そのまま私はたくさんの"初めて"を
好きでもない人に奪われた。
翔「楽しかった。またやろうね。」
優「嫩ちゃん感度いいから楽しかったよ。」
「………はい」
その後は部屋を出て、
翔たちの車で家の近くまで送ってもらった。
家につくと私はすぐにお風呂に入り、
体中を擦った。
唇の皮も全部取った。
体からは擦りすぎて血が出てきていたし、
唇は水が当たるたびにしみた。
それでもよかった。
記憶を消してしまいたかった。
私は誰にも相談しなかった。
取り戻せない事が多すぎた。
初めてのキス
初めてのH
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それでも、少しでも身を委ねていなけば
なにか変わったのかもしれない。
そう思って自分のせいにするしかなかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。