第16話

Story15
527
2017/12/17 00:11
そのまま私はたくさんの"初めて"を
好きでもない人に奪われた。

翔「楽しかった。またやろうね。」

優「嫩ちゃん感度いいから楽しかったよ。」

「………はい」

その後は部屋を出て、
翔たちの車で家の近くまで送ってもらった。

家につくと私はすぐにお風呂に入り、
体中を擦った。
唇の皮も全部取った。
体からは擦りすぎて血が出てきていたし、
唇は水が当たるたびにしみた。

それでもよかった。
記憶を消してしまいたかった。



私は誰にも相談しなかった。
取り戻せない事が多すぎた。
初めてのキス
初めてのH
  .
  .
  .

それでも、少しでも身を委ねていなけば
なにか変わったのかもしれない。
そう思って自分のせいにするしかなかった。

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