『じゃ、三つ目の噂を教える代わりにあなたちゃんが、俺に告って俺が振ったって言う噂をたてる、それでいい?』
あなた『っ、分かった』
『よし、じゃ、教える。』
あなた『うん。』
『過去に何かあって、人と関わるのが苦手。そして恋人を絶対に作らない。』
あなた『え』
『でも、これの三つ目の噂だけは俺と2軍の奴らしか知らない事』
あなた『わかった、ありがと、』
『おう』
あなた『んじゃ!』
『噂たてろよー!!!』
最後に大きな声を出してから三木は黙った。
私は動揺した。噂って怖い、嘘もホントも何もかもがみんなによってまわってしまう、そんなの嫌だ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!