第22話

帰る
16,142
2018/01/20 09:26
(ガチャ)
Sクラスに入ってきた男を見る。
テテ
あなた ッ……!!!
あなた

え…テ、テ…?

そこには、汗だくのテテがいた。
あなたはまたあの言葉を思い出す。
" 俺、お前のこと性欲処理器としか見たことねぇんだけど "
思い出しただけで胸が痛む。
─もうあんな思いはしたくない─
あなた

今更ッ…何しに来たの…。

(あ、ダメだ…嫌な言葉ばかり出てくる…)
あなた

もう婚約者は見つかったの?

(私の口、止まって…お願い…お願い……。)
あなた

それとも性欲処理器をもう1回買いに来たの?

テテ
ッ……!!
その言葉に、テテの表情が悲しく歪む。


(あ…ダメだ…)
気がついた時にはもう遅かった。
テテはサッと部屋を出ていった。
あなた

こんなこと…言うつもりじゃ…




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テテは外で泣いていた。
自分が酷いことを言ったのは分かっていた。
でも、愛する人からその言葉を言われると、泣かずにはいられなかった。
テテ
あなたはもっと辛かったんだろうな…。
なんであんなことを言ってしまったのか、今では後悔しかない。
一旦帰って、落ち着いてから来ようか __
そんなことを考える。
その時、ジミンの顔が頭に浮かんだ。
─今ここで逃げたら、次こそジミンに奪われる─
そんなのは許せなかった。
テテ
行かないと…
涙を拭いて、テテはもう一度部屋へ足を運んだ。


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(ガチャ)
中に入ると、あなたが部屋の片隅で泣いていた。
壁の方に顔を向け、何かを抱き締めて泣いている。
何かと覗き込む。それは_
テテから貰った服だった。
もう一度奴隷区へ戻されたあなたは、ほかの服を着せられていた。


だから、もともと着ていたテテからの服をぎゅっと抱き締めていたのだ。
あなた

テテ…ごめんね…ごめん……。

テテは思わず、泣きじゃくるあなたを後ろからそっと抱き締めた。
あなた

ッ!テテッ…!?

テテ
あなた…ちゃんと話したいことある。
そう言うと、新しい服をあなたに渡した。
テテ
帰ろっか。
あなた

…うんッ。

その服を受け取ったあなたは頷いた。

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