第3話

味見
23,754
2017/12/09 12:39
誰だろう…ものすごく整った顔立ちで、周りを圧倒するほどの存在感があった。
瞬間クラスが静まり、やってきたその人に注目する。
あなた

ねぇ、じみな

ジミン
どしたの?
あなた

なんか…すごい存在感だね。。

ジミン
え、あなた知らないの?テテさんのこと。
あなた

え、テテさん?誰?

ジミン
この国で1番ってくらいの大金持ちのキム・テヒョンさんだよ!
あなた

…いや、全く知らない。

そんな会話をしていると、あなたとジミンの前でテテが止まった。
ジミン
あなた

(なんだろう…)
テテはジミンなど見向きもせず、じっとあなたを見つめている。
テテ
見た目よし。
お前、味見させろ。
あなた

え…?あ、はい。

ジミンが心配そうな顔でこちらを見る。
(ジミンに心配かけたくない。)
そう思い、とても怖かったけど、平常心を保ちながら味見室へ向かった。
ジミン
あなた…大丈夫かな?
(ガチャ)
個室で二人きり。今までにも味見室に呼ばれたことは何度があったが、今回はなにかいつもとは雰囲気が違う。
(この人…本当に私を買いかねない…。)
そう思った私は、素っ気なく、偉そうな態度をとることに決めた。
テテ
お前、名前は?
あなた

あなたです。

テテ
へぇ、あなたか。
そういうと、いきなりバックハグをしてきた。
(!?)
驚いたが、動揺を見せないように必死に平然を装った。
あなた

Sクラスでは、過度なコミュニケーションは禁止です。やめてください。

テテ
ふっ、生意気な女…。
そういうと、耳をぺろりと舐めた。

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