誰だろう…ものすごく整った顔立ちで、周りを圧倒するほどの存在感があった。
瞬間クラスが静まり、やってきたその人に注目する。
そんな会話をしていると、あなたとジミンの前でテテが止まった。
(なんだろう…)
テテはジミンなど見向きもせず、じっとあなたを見つめている。
ジミンが心配そうな顔でこちらを見る。
(ジミンに心配かけたくない。)
そう思い、とても怖かったけど、平常心を保ちながら味見室へ向かった。
(ガチャ)
個室で二人きり。今までにも味見室に呼ばれたことは何度があったが、今回はなにかいつもとは雰囲気が違う。
(この人…本当に私を買いかねない…。)
そう思った私は、素っ気なく、偉そうな態度をとることに決めた。
そういうと、いきなりバックハグをしてきた。
(!?)
驚いたが、動揺を見せないように必死に平然を装った。
そういうと、耳をぺろりと舐めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。