第14話

なんで
21,237
2017/12/29 21:25
驚いて振り返ると、そこにはテテがいた。
あなた

ッ……!!テテ、どういうこと!?

テテ
あれ?呼び方が違うよ?
そう言うと、テテは怪しい笑みで近づいてくる。
テテ
何回も見られてんだから、いつもみたいに呼べよ。ほら。
テテの顔が耳元に近づく。
そして、あなたの耳にあたるギリギリのところでピタリと止まり、囁いた。
テテ
ご主人様って…。
あなた

ちょッ……

ジミン
………
ジミンは黙って俯いてしまった。
あなた

じみな…違うのッ!これはね…?

テテ
なに言い訳してんだよ。
テテがいきなりキスをしてきた。
逃げようにも、しっかり身体を抱き寄せられているため、身動きが取れない。
(チュッ…クチュッ……ッ……)
あなた

んッ……いやぁ…

テテ
こいつに見られて興奮してるくせに、今更抵抗のフリとかいいから。
テテはあなたの耳を噛んだ。
テテ
帰って続きしよっか…?
あなた

え……

ここで「はい」と答えると、ジミンを傷つけてしまう。
しかし、ここで「いいえ」と言ってしまえば、テテにあとからどんなお仕置きを受けるか分かったものじゃない。
あなたが戸惑っていると、
ジミン
あなた…また後でね。
ジミンがそう言ってどこかへ去っていった。
涙がうっすらと浮かぶその目を無理やり笑わせて。
あなた

じみな…?じみな!待って…ッ!!

追いかけようとするが、テテにきつく抱きしめられ、動けない。
あなた

お願いッ……!離してッ…

テテ
なんであいつばっか見てんの。お前は誰のだよ。
テテの抱きしめる力が一層強くなる。
あなた

うっ…い、痛い…

テテ
そんなこと言えなんて言ってねぇよ。誰のものかって聞いてんの。
いつもより低い声。


(あぁ、また怒らせた…。)
あなた

ご主人様の…ものです…。

そう言うと、テテはもう一度キスをして、家にあなたを連れて帰った。

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