二人からの真っ直ぐな告白に、あなたは戸惑いを隠せなかった。
(でも…ちゃんと答えないと…!)
勇気を振り絞り、あなたはジミンの方を向いた。
その言葉に、テテは涙を堪えるように唇を噛んだ。
テテはそれ以上の言葉を聞けないと判断し、部屋を出ようとドアノブに手を掛けた。
その時__
あなたの声がやけに大きく聞こえ、ピタリと手を止める。
あなたは大粒の涙をひとつ流し、ゆっくり口を開いた。
その言葉を聞くと、ジミンは分かっていたかのように微笑み、あなたの頭をそっと撫でた。
そう言ってジミンは、あなたの頬を触った。
あなたは優しいジミンの言葉に胸がいっぱいになった。
ジミンはテテにそれだけ伝えると部屋を出ていった。
あなたが気持ちを伝えようとする。
それを察したように、テテはあなたの方を向き、真っ直ぐ目を見た。
それを伝えると、テテはあなたを強く抱き締めた。
あなたは、半泣きのテテをそっと抱きしめ返した_
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。