今日はいよいよ全国大会 in名古屋。
俺たちは昨日から名古屋に泊まっている。
今は会場に向かっている途中だ。
龍樹としゃべりながら、俺は3日前の会話を思い出していた。
ー3日前ー
私と和也はそっとその場から離れ、窓際に移動した。
_________回想終了______________________
話している間もどんどん会場に近づいている。
着いた会場は去年と同じ。
なので大体の位置は把握している。
トラックから楽器を下ろす。
と、まあこんな感じで色々進んで…
いよいよ本番。
心の中にあなたの笑顔と声を思い浮かべて落ち着かせる。
先生が指揮棒を上げた。
そして…
パチパチパチパチ👏
いつのまにか演奏が終わっていた。
よっぽど無我夢中だったらしい。
舞台袖で、
って褒められたけど、全然実感がない。
ただただ、ベストを尽くそうとしていたのは覚えている。
俺たちの演奏は1番最後だったので、この後すぐに審査休憩になる。
およそ1時間後…
俺は最後の最後に、星矢先輩の涙を見た。
音羽中吹奏楽部、金賞受賞!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。