第2話

☆1☆
17
2017/12/13 12:32
教授
はーい、今日はここまでー。来週は休講だから忘れるなよー
そっか…。

来週から私たちの大学は冬休みを迎える。

ということで来週の講義はお休み。

ワガママは言っちゃいけないと思うけど、それでも。
あなた

彼氏が欲しい…

なんて。言っても仕方ないか。

筆箱をしまって、トートを持ち上げようとしたとき、
颯太
ねえねえ
聞き慣れた低い声。慌てて振り返ると、
颯太
すっごく昔に流行った漫画で、『おしゃれ魔女の事件簿』って持ってたりしない?俺の妹が読みたがってるみたいなんだけど、あなたちゃんなら持ってるかなって思って
澄んだこげ茶色の瞳と目が合う。
あなた

うーん、多分あると思う!さがしてみる!

にっこり笑って返事する。

向こうはホッとしたみたいで、
颯太
ありがと!持ってくるのはあなたちゃんの都合で大丈夫だからねー
なんてちょっとした気遣いをみせてくれる。
かっこいい…

あ、今のは颯太くん。

顔ももちろんイケメン。
だけど何よりも時々言ってくれる一言がうれしい。

ここだけの話、私の憧れ=好きな人。




よし、そんな颯太くんの期待を裏切らないためにも頑張って本を探すぞ!!

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