プリ小説

第10話

光side
目を覚ましたのは白い部屋...病室の中だった。
何も覚えていない中で、初めて感じたのは頭の痛み。
違和感ばっかり感じて、見せられた鏡に映った姿は全く見覚えのない顔。

包帯でぐるぐる巻きにされた頭に、痛々しい顔の傷痕。

これは、誰だ?

考えがまとまらない頭で、医者に言われたのは、記憶喪失になっていることと、頭の手術についてだった。




正直、何を言っているのか分からなかったし、分かりたくもなかった。

どうやら、話しにくいのも、頭が痛いのも、記憶がないのも...全て、脳の一部を切除したせいらしい。


よく、生きてたな....そんな言葉を言われる毎日にうんざりしていた頃、話しかけてきたのは俺の兄だという人。

“今の俺を尊重するから”なんて言って、新しい名前をくれた。その名が“光(ヒカル)”

そう言ったって、結局前の俺と今の俺を重ねたくないだけだったんじゃないか?
そんな捻くれた考えばっかり浮かんでしまう。

多分、前の俺と全て比べられてるのが気にくわないんだ。




退院してから、自分の部屋に行ってみても知らない景色。

何か思い出すきっかけでもあれば良いのに....
そう考えて夜の道を歩いたのは、クリスマスだとかいうイベントの日。


歩いている俺の服を掴んだのは、結構可愛い女の子だった。









ドクンッ_______________

心臓が大きく脈打った。

俺は、その意味がわからなくて見ないふりをした。

俺を見つめて黙り込む姿は泣きそうで、余計に胸が苦しくなった。

少し話をしてみると、俺にとてもよく似た人を知っているらしい。

もしかしたら、それは前の俺なのだろうか?

分からない.....でも、


俺が彼女の探している人じゃなければ、彼女は俺をみないのなら....なんだか、それは嫌だと思った。

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Hononeko
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Hononeko
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