
第14話
突然の
今、光に壁ドンされている状況です。
持っていたプレゼントが床に落ちてしまった。
何でこうなっているかって?
私が聞きたい。
光、こんな積極的だっけ?
って、本当にやめてほしい。
顔が近すぎる! 心臓がもたないよ! もう、格好良いな!!?
私は、恥ずかしくなって目を逸らした。
真剣な表情で光が見つめてくるから。
俯いた顔を強引に戻される。
見えてる!見てる!
寧ろ、見えすぎてるよ!?
何で、何も言わないの....?
ずっと見えないふりをして、聞きたくなかったその言葉。
光の視線には気付いてたけど、答えちゃ駄目だから。
私に、言われるべきじゃない言葉。
“幸せに見せかけた、残酷な言葉”
色々な感情が混ざって、ついに私の何かが切れた。
でも、その好きは晴と重ねてるだけかもしれないから...。
答えちゃ駄目なの!
呟いた光の声は、小さくて聞こえなかった。
俯き、泣いていた私は、話を聞こうと顔を上げた。
涙で歪んだ私の視界に入ったのは、
銀色の.......
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