第38話

【詩】夕焼け小焼けに帰り道
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2017/12/26 13:33
悲しいとか  嬉しいとか
落ち込んでるんだとか。

いろんな感情をまた、君にぼろぼろこぼしてた

泣いたり笑ったり  
気付いて思い出とか、振り返れば
ずいぶんへたくそな自分ばかりだ   
継ぎはぎで、とてもじゃないけど  欠けすぎていて…泣きそうだ


「不格好だね」  指さして君は笑うから
つられちゃって僕も、可笑しくなって  笑わずにいられない   
今日も  同じ川原沿いを歩くよ。


沈む夕日を…

この制服で…

君と、何度眺めて家に向かうだろう。

見えもしない未来のことを    考えそうになっては

そのたびに   まだいいか、と
君の横顔が  思わせてくれるんだ  

あともう少しくらいは隣にいられるだろ?

それまでは  ただ君と隣り合って

帰る夕焼け小焼けに染まる道を      




―――――――…また、明日も。








































「あのね、おかーさん」
あのころは何だってそうだったのに ずいぶん変わったみたいだよ
今は聞いてほしいことは  ぜんぶ君に話してしまうよ…
聞いてほしいんだ。君に
どんなことだって…話したいんだ。

―――――――…夕焼け小焼けの、この道で。







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