第49話

【詩】君・きみ・キミ
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2017/12/31 16:12
街中でふいに聞こえたラブソング
誰かが唄う友達の唄  家族の唄   いろいろあるけど

そのどれもにある  ”君”って存在はみんな
あたたかくて、優しい”誰か”なんだ

僕は  誰を想って唄えるかな…
甘い恋の唄のように  恋い焦がれたことはないけれど

僕は  誰を想って唄おうか
瞳(め)を閉じたら浮かぶ   瞼の裏側で



君 きみ キミ。で
当てはめていける     思い出せる顔が幾つもあるんだ

君 きみ キミ。
僕のなかにも  ちゃんといるよ  大切な人

同じ言葉でも  同じような想いだとしても
どんな唄でも代わりなんてできないように…
  

僕はきっといつか  

              …君を唄おう。

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