街中でふいに聞こえたラブソング
誰かが唄う友達の唄 家族の唄 いろいろあるけど
そのどれもにある ”君”って存在はみんな
あたたかくて、優しい”誰か”なんだ
僕は 誰を想って唄えるかな…
甘い恋の唄のように 恋い焦がれたことはないけれど
僕は 誰を想って唄おうか
瞳(め)を閉じたら浮かぶ 瞼の裏側で
君 きみ キミ。で
当てはめていける 思い出せる顔が幾つもあるんだ
君 きみ キミ。
僕のなかにも ちゃんといるよ 大切な人
同じ言葉でも 同じような想いだとしても
どんな唄でも代わりなんてできないように…
僕はきっといつか
…君を唄おう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!