第52話

【詩】弱虫同盟
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2018/01/02 05:29
まだこの手が小さかった頃  叶えたい夢は幾つもあった

広げた両の手のなか  まだ小さなきらめきを纏う星屑のような

くすぐったい明かり  秘めるように灯していた…だけど

いつからだろう  僕よりすごい人なんかたくさんいると知ってから

唇をかみしめる数が増えたんだ

比べてたらキリがないよね  何十億人もいるこの世界の中

一番になれるとしたら   それこそ考えすぎてたんだよ

数えてたらキリがないよね  幾つもの笑顔が生まれている中

涙なんか数えてるとしたら  そんなのもったいないよ

さあ、弱虫同盟  手を繋ごう

一人じゃなにもできないと嘆くなら、二人になるといいんだよ

さあ、弱虫同盟  声をあげよう

怖くてSOSも出せないというのなら、一緒にこの歌を歌おう




今は嗤ってくれても構わないよ

君よりみじめなのも、落ちこぼれてるのも事実だ

だけど、きっと今に見返して見せるから



絶対、幸せになるから。




















































そこが痛むのはさ 見上げすぎているからだよ
息苦しいのはさ  自分の心を殺そうとしているから
もうちょっと隣にだって目を向けてよ

………繋いでいたい 仲間(おもいで) だってあるでしょ? 








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